横軸を温位とした熱力学図を描く (3)
手順としては、以前作成した温度を横軸とした湿潤断熱線図の計算結果をAssembleという名称のシートにあるとすると、そのシートの内容を、新たなシートに数値コピーする。コピーするのは、データの形が同じシートを作成するためである。そして、新たに作成したシートのB5セルに、以下のシートの数式バーに示された数式を書き込む。この式は、摂氏の単位の湿球温位を絶対温度に直して、温位に変換し、再び摂氏の単位に戻しているだけである。
その後、B5セルの内容を、軸とすべきセル以外のすべてのセルにコピーすれば完了である。シートをコピーすると、前回作成したグラフも一緒にコピーされる。ただ、コピーされたグラフでは、データーは元のAssembleシートのデーターを参照している。そのデーターの参照元を、「データーの選択」で新たなシート名を指定することで、新たなグラフも完成する。
横軸を温位とすると、湿潤断熱線が外観は大きく変化した。温位が0℃以下の湿潤断熱線は、水蒸気をほとんど含まないことから、ほぼ垂直線となっていて、高度が上昇しても温位が変化しないことが分かる。一方で、温位が高い湿潤断熱線、特に温位が30度以上では、高度上昇とともに温位の上昇が大きいことが分かる。高度上昇に伴って、大量の凝結の潜熱を放出するからである。 |