コリオリの力 (2)
だけ移動している。物体は直進運動をしたにもかかわらず、円盤の上でみると、円盤の中心から距離離れた場所では、その点での円周上を距離だけ離れた場所にあり、その点まで弧を描いて進んだように見える。
円盤は等角速度で回転していることから、加速度は一定である。加速度の等加速度運動をした場合に進む距離は、
である。ここで求めた二つのを等置すると、直進する物体の進路を曲げようとするコリオリの加速度が以下のように求められる。
ところで、 地球のような球体では、このコリオリ加速度は、その地点における水平成分と鉛直成分に分解して考える必要がある。
緯度における地表に水平な成分は、
地表に垂直な成分は、
となる。地球を球体と考えると、以上の結果から、緯度45度まではコリオリの力(加速度)の地表に対する垂直成分の方が水平成分より大きく、それより高緯度では水平成分の方が垂直成分より大きくなる。
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