訳者の私的画像集10


AFTE1993 講演記念楯

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 この楯は、1993年5月17日から21日にかけて、アメリカ合衆国ノースカロライナ州ローリー市で開催されたAFTE(銃器・工具痕鑑定者学会)の第24回セミナーの講演者に贈られた記念品である。

   ローリーという都市名は、「来年の大会にはぜひ参加してほしい」、と大会長を務めたダグラス・ブランチ(Douglas Branch)から、その前年に誘われるまで聞いたことがなかった。大会参加には30万円程度の出費は覚悟しなければならないが、ダグから頼まれたことと、当時IBISが立ち上がり、その動向についていくには重要と考えて参加することに決めた。

 自費での参加といっても、講演を準備する必要があり、それもIBISと対抗できる内容にしたいと意気込んでいた頃であった。

 ローリーは小さな町で、ダウンタウンの端から端までを歩こうと思えば歩けた。南北戦争以前に、奴隷の労働力を使って綿花の栽培を行い、綿織物を作っていたところであることも、現地で知った。

 州の歴史などを展示した小さな博物館があった。訪ねたときは地元の小学生が見学に来ていた。小さな土産物店があり、何か記念になるものをと探した。昼の休憩時間を利用して来ていたので時間の余裕がなかったのだが、土産物店は小学生で混雑していた。

 肌の色の混じった小学生が、ワイワイ・ガヤガヤいいながら、小さな土産物を買うために、土産物店は混雑していた。展示されている歴史と、人種差別なく教育を受けているその時の様子に感慨を覚えた記憶がある。

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 アメリカの土産物店で販売している小物の土産物の多くは、その頃からすでにMade in Chinaと書かれているものになっていた。Made in USAは、小学生ではとても買えない値段のものが多かった。せっかくアメリカに来て中国製の土産物でもあるまいと探すと、手織りの綿織物があった。

 土産物の選択はできたが、「買い物は速く済ませるのですよ」と先生からせかされている子供たちが、相変わらずワイワイ・ガヤガヤやっていた。その列の最後尾で待っていたら、女性の店員から"Thank you for your patience."と感謝され、気分よく店を、そして博物館を後にした。

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 値段は忘れてしまったが、かなりしていたことだけは覚えている。ただ、買った時の記憶とともに、これは気に入っており、今でもベッドカバーとして使用している。

 
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