法執行機関関係のパッチ 1
海外の警察では、それぞれが組織を誇るパッチを作り、訪れた関係者などと交換する習慣がある。日本の警察にも、それに似たものととして帽章がある。最近では、県ごとにパッチを作っているところもあるかもしれないが、訳者が現役のころは少なかった。逆に、そのようなものに税金を使うことが難しくなり、パッチ類が少なくなっているかもしれない。互いに交換するのが基本なので、海外の警察を訪れた際などに不便かもしれない。
これは、AFTEのパッチ。AFTEのコーポレートシールをかなり忠実に再現したパッチとなっている。ただ、比較顕微鏡の光路図は簡略化されたものにせざる負えず、全く知らない人にとっては、何が図案化されているのか分かりにくいかもしれない。
これはアメリカ合衆国フロリダ州マイアミ市のマイアミ・デード犯罪科学研究所の銃器工具痕鑑定課のパッチである。マイアミ・デート郡警察は、同じ頭文字で以前はメトロ・デード警察と呼ばれていた。このパッチは、マイアミ・デードと呼ばれるようになってからのものと記憶している。
これは、アメリカ合衆国テキサス州のオースティン市警察のパッチである。テキサス州ではヒューストン市が最大の都市であるが、州都はオースティン市である。パッチの中央には、テキサス州会議事堂が描かれ、その後ろにローン・スター・ステイトの象徴である一つ星がある。その星を囲むように月桂樹の葉も描かれている。
これは、アメリカ合衆国テキサス州最大の都市であるヒューストン市の警察のパッチだ。ヒューストンにはNASAのスペースセンターがあり、宇宙都市であることがパッチにも謳われている。図案も、地球に人工衛星の軌道が描かれたものである。
これは、アメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティー市警察の鑑識課のパッチである。中央にはミズーリ州の州章が描かれ、中には"SERVICE AND PROTECTION"(奉仕と保護)と書かれている。
これは、2008年5月にアメリカ合衆国ハワイ州ホノルル市で開催されたAFTEのセミナーの公式パッチである。ハワイを象徴するサーフィンが描かれている。AFTEのセミナーは、早朝から深夜まで密度の濃い研修集会であり、遊びをイメージさせるこのような図柄は問題だとの声もある。実際アメリカの機関の中には、ハワイへの旅費や宿泊費の負担を見送ったところもあった。訳者は職務専念義務を解除されての自費出席だったが、それでも遊びに行ったのではないかと思われた。
これは、2008年のAFTEホノルル大会のホストであったホノルル警察のパッチだ。ホノルル警察の銃器工具痕鑑定部門は、男女2名の日系人鑑定者が在籍しており、その2名がこの大会の開催の労を取られた。日本からもっと参加者があることを期待しておられたが、訳者以外の参加者はいなかった。 |