訳者の私的画像集9


AFTE優秀会員賞

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 訳者は1986年に、AFTE(銃器・工具痕鑑定者学会)の「Distinguished Member Award」を受賞した。訳者が海外で受賞した初めての賞であった。これがその楯である。

   AFTEは、その名称のとおり、銃器と工具痕の鑑定を行っている者が、その知識と技能の向上を目指して組織された学会である。会員となるためには、銃器と工具痕の鑑定によって収入の半分以上を得ているか、給与収入で働いている場合は、勤務時間の半分以上それらの鑑定に従事している必要がある。そうでない場合は、鑑定部外者と考えられる。部外者を排除しているのは、鑑定者の利益に反する行動をとる可能性が考えられるからであろう。

 優良会員であるためには、会の活動にいかに貢献しているかが問われる。その貢献度合いは点数制で評価されていた。その評価基準は、総会のたびに見直しが議論されていた。訳者が若いころは、国内ではこのような点数評価制度は珍しかった。その後、日本も点数制の人事評価が普通になったが、評価対象から外されている貢献や活動があると、その評価制度に不満が生じるだろう。

 学会での会員の評価は、純粋に学会に対する貢献であり、会員の鑑定者としての活動は含まれない。ただ、善良で有能な銃器・工具痕鑑定者であることは優秀会員の前提となっている。

 この優秀会員賞は1987年6月14日から17日にかけて、アメリカ合衆国ワシントン州シアトル市で開催されたAFTE第18回セミナーのバンケットで授与された。シアトルのセミナーは、訳者が初めて出席したAFTEセミナーであるとともに、初めての国際会議への出席であった。

 
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