キーホルダーコレクション1 ヒューストン警察のキーホルダー
キーホルダーは、小さくて軽く、価格も比較的廉価であることから、海外に出かけた際に気軽にやり取りするお土産に適していると思う。また、実用品としても役立つものである。ただ、それなりのシンボル等が入っていないと、何のお土産か分からなくなるし、有難味も少ない。
科警研でも、新庁舎移転後に有志が買い上げる形でキーホルダーを作ったことがあった。海外の機関では、宣伝用のキーホルダーを作っているところが多いようである。土産品として販売しているところもある。
これは、ヒューストン警察のキーホルダーである。1991年のAFTEヒューストン大会の際、チックに案内されてヒューストン警察を訪ねた際に、受付に沢山置いてあったものをいただいたものと記憶している。
2個のキーホルダーで、色がだいぶ異なるが、右側のキーホルダーは、現役の時に、職場のロッカーの鍵の束を整理するのに使用していたものである。左側のものは未使用のもので、20年間使用して色は褪せたが、壊れたりはしなかった。
中央に、ヒューストン警察のコーポレートシールが描かれており、その上下に描かれた旗の中に、ヒューストン(HOUSTON)警察(POLICE)と書かれている。
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裏側には、「飲酒運転をやめよう。」そして「シートベルトを締めよう。」という安全運転啓発の標語が書かれている。
DWIは、Driving While Intoxicatedで、「飲酒運転」、「酒気帯び運転」を意味し、BUCKLE UPは、「シートベルトを締める」を意味する。飲酒運転についてはDUIの方がよく使われるかもしれない。 DUIは、Driving under the Influenceのことで、アルコールの他に薬物を服用した状態での運転を意味する。
AFTEのセミナー会場からヒューストン警察まで、ヒューストン警察の鑑識課のヴァンを出してもらい高速道路を移動した。学会活動を公務で行う(納税者の税金を使う)ことは、どこの国でも最近では問題になるかもしれない。ただ、アメリカでは、学会のホストを務めることは、警察の社会貢献活動の一環として誇れる業績でもあり、ホストを務めたことは歴史に刻まれる。
ところで、昔からアメリカの警察は、予算削減で業務が圧迫されることはしばしば聞かされる愚痴であった。この時の移動に使用したヴァンも古いものだった。タイヤもすり減るまで使うのは当たり前といわれた。高速道路を定員いっぱいで疾走していたとき、なんと左前輪のタイヤがパンクした。一瞬車体が大きな振動を起こし、あわや横転かとも思われた。一番左側の追い越し車線を走行していたのだ。
しかし、運転していた警察官は、うまく左側の路肩に停車させた。車内から「Good Job! Good Job!」の歓声が上がった。タイヤ交換はその場でできず、無線で応援の車を呼んだ。応援の車が到着するまで、追い越し車線の横の路側帯(狭かった)におっかなびっくり立って待っていた。応援の車に乗り換えて警察本部に到着したときは、予定よりだいぶ遅れてしまっていた。ともかく大事に至らなくて良かった。
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