マグカップ・コレクション5 AFTE第37回スプリングフィールド大会記念マグカップ
AFTEのセミナーは、主にアメリカ国内の警察組織がホストを務め、毎年開催されている。例外として、カナダのトロントとバンクーバーで開催されたことがあるだけである。業務多忙な中で、その準備をしている方々には心から感謝する次第である。洋の東西を問わず、公務員に対する目が厳しくなり、業務外のことを勤務時間内に行うことは難しくなっている。それでなくても、発砲事件の多いアメリカでは、発射痕鑑定に従事している鑑定者は極めて多忙で、学会活動に割くことのできる時間は限られている。
セミナーの開催場所が、マサチューセッツ州の首都であるボストンではなくスプリングフィールドとなったのは、アメリカ合衆国の銃器の歴史において、スプリングフィールドは特別の場所だったからだ。そのことは、このAFTE2006の記念マグカップに示されている。
左手でマグカップを持つと見えるところにも、右手で持ったときに見えるものと同一のものが描かれている。そのため、M1ガランド自動装てん式小銃は、右側面となっている。これが左側面になっていたら良かったと思う。いや、本当は、右手で持った時に左側面が見え、左手で持った時に右側面が見えるようにM1がランドが描くとよかったのかも知れない。そうすれば、持った手の方向に銃口が向かわない。そんなことから、このマグカップは左手で持った方がよいのかも知れない。
このマグカップは、セミナー参加者に1個ずつ配られた。重量感たっぷりの大型のマグカップである。
カップの底には「登録商標のCUPPA」と書かれている。Cuppaは、一杯のコーヒーの意味があるが、図案化されて登録商標にしている会社があるようだ。続けて書かれた...A Mug For Everyone.まで含めて登録商標なのかも知れない。
M1がランドの絵や、それを囲む文字は、カップの側面をほぼ囲むように描かれている。そのためどのような方向に置いても部分的に見えている。
スプリングフィールドはM1ガランドだけでなく、有名な拳銃メーカーであるスミス・アンド・ウェッソン社がある。コネチカット州ハートフォードにはコルト社があり、ニューイングランドはアメリカにとって銃器の故郷である。 |
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