訳者の私的画像集40


野球帽コレクション7 スター・マスター・マッチの野球帽

 これまで、発射痕関連の研究発表を海外で行ったことはたびたびあったが、海外から講演者を招いたことは1度しかない。1996年に東京で開催された第14回国際法科学会で、銃器工具痕セクションのチェアパーソンを勤めた時のことだ。

 AFTEのセミナーは、銃器関係の講演が1週間にわたて、朝晩みっちりとある。ところが、国際法科学会の銃器工具痕のセッションはわずか2、3時間で、それと関連するセクションはほとんどない。たった2、3時間のために、はるばる海外から講演者を募ることは難しかった。それでも、何とかこのセッションの恰好がついたのは、参加者の学会登録費を肩代わりしたりして、人を集めた訳者の個人的努力以外の何ものでもない。

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 そんな中で、アメリカからは、訳者の願いを快く受け入れて参加してくれた友人たちがいて、心から感謝したものである。持つべきものは友と、この時はつくづく感じたものである。その上、お土産までもらってしまった。そのお土産品の一つがこの野球帽である。アメリカから参加するには経済的負担が大きいので、こんなお土産で申し訳ないという言葉まで頂いた。

 詳しいことは忘れてしまったが、射撃協議会の参加賞らしい。

 青色を主体とした帽子で、正面のみ白い色となっている。

 

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 帽子の側面と後面は、4枚の青いメッシュとなっている。

 

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 帽子のサイズは、アメリカンホックで7段階に調節できる。左側に並んだダボに右側の穴を被せるようになっている。

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 庇の幅は約18.5 cmで、庇に丸みはほとんどない。庇は6条の糸で縫い付けられている。

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   正面は白地に赤でSTAR MASTER MATCHの大会名が書かれ、中央に青い星、それらを囲む青い円のマークが描かれている。刺繍ではなく、プリントの様だが、文字やマークの部分は、若干盛り上がっている。

 

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 正面の、額に当たる部分の内側には、肌色のウレタンがメッシュの中に入れられている。

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 品質表示ラベルには、アメリカのオハイオ州の会社が製造したことが示されている。

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 プレゼントしてくれた人は、自分の名前のラベルをテープで留めていた。AFTEの第35代会長のアン・デービスである。女性としては二人目の会長を勤めた。再婚して名前が変わっており、貴重なラベルとなっている。とっておいてはいけないラベルなのかもしれない。

 
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