野球帽コレクション7 スター・マスター・マッチの野球帽
これまで、発射痕関連の研究発表を海外で行ったことはたびたびあったが、海外から講演者を招いたことは1度しかない。1996年に東京で開催された第14回国際法科学会で、銃器工具痕セクションのチェアパーソンを勤めた時のことだ。
そんな中で、アメリカからは、訳者の願いを快く受け入れて参加してくれた友人たちがいて、心から感謝したものである。持つべきものは友と、この時はつくづく感じたものである。その上、お土産までもらってしまった。そのお土産品の一つがこの野球帽である。アメリカから参加するには経済的負担が大きいので、こんなお土産で申し訳ないという言葉まで頂いた。
帽子の側面と後面は、4枚の青いメッシュとなっている。
帽子のサイズは、アメリカンホックで7段階に調節できる。左側に並んだダボに右側の穴を被せるようになっている。
庇の幅は約18.5 cmで、庇に丸みはほとんどない。庇は6条の糸で縫い付けられている。
正面は白地に赤でSTAR MASTER MATCHの大会名が書かれ、中央に青い星、それらを囲む青い円のマークが描かれている。刺繍ではなく、プリントの様だが、文字やマークの部分は、若干盛り上がっている。
正面の、額に当たる部分の内側には、肌色のウレタンがメッシュの中に入れられている。
品質表示ラベルには、アメリカのオハイオ州の会社が製造したことが示されている。
プレゼントしてくれた人は、自分の名前のラベルをテープで留めていた。AFTEの第35代会長のアン・デービスである。女性としては二人目の会長を勤めた。再婚して名前が変わっており、貴重なラベルとなっている。とっておいてはいけないラベルなのかもしれない。 |
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