野球帽コレクション5 ベレッタ・アメリカの野球帽
アメリカでは、企業を訪問した時の記念品として、野球帽は代表格のものであろう。そのため、訳者もいくつかの銃器メーカーの野球帽を持っている。その中で、ベレッタ・アメリカは訳者が最初に訪問した米国の銃器メーカーである。
FBIのエージェントといえども、アメリカ国内の銃器工場の視察経験はそれほど豊富ではない。他のことで忙しいからだ当時FBIアカデミーの副所長をしていたボビー・バラックバーンが、FBIのエージェントの視察に同行する形で、訳者のベレッタ・アメリカを視察を取り計らってくれた。会社としては、日本の警察に拳銃を売り込む機会を模索していた。
帽子のクラウンは、正面の1枚と側面から後面の4枚の布が縫い合わされている。側面と後面の布の中央部には、換気のハトメが打たれている。
帽子のサイズは、アメリカンホックで7段階に調節できる。右側に並んだダボに左側の穴を被せるようになっており、FBIの野球帽と同じ向きとなっている。
庇の幅は約18.5 cmで、庇に丸みはほとんどない。庇とクラウンが接する部分には、青い紐が渡されている。
ベレッタの3本の矢のマークは、第二次世界大戦後に用いられるようになったもので、それより以前は、ピエトロ・ベレッタを意味するP Bが銃把のマーク(グリップマーク)に用いられていた。このような3色の矢のマークを観ることはほとんどない。
正面の、額に当たる部分の内側には、軟質ポリエチレンが当てられている。
品質表示ラベルはなく、製造所を示すものと思われる表示がある。
製造販売を1892年から手がけているノースカロライナ州にある会社のものらしい。 |
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