訳者の私的画像集71


AFTE2005記念ダミーショットシェル

 AFTE2005はインディアナ州のインディアナポリスで開催された。インディアナポリスでは25周年記念大会に続いて11年ぶりの2度目の開催であった。いずれの大会もジム・ヘンビーの尽力によって開催にこぎつけている。

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 このダミーショットシェルは、その時の記念品として配られたものである。きょう体部には、AFTE2005とその大会期日であるJune 19-24の文字が黒く印刷されている。

 25周年記念大会のときは、インディアナポリスのダウンタウンのホテルが会議場となったが、2005年の大会は、インディアナポリス空港周辺のホテルが会議場となった。同じような場所で開催するのも芸がないということもあろうが、この6月19日という日程も会議場が空港周辺となった理由の一つであろう。この日は、2005年アメリカグランプリがインディアナポリス・モーター・スピードウェイで開催された。

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 2005年6月19日は日曜日で、AFTEではワークショップ、鑑定技能検定試験などのプログラムがあったが、F1の観戦に行く会員もいた。観戦に出掛けた会員からは、F1が面白くなかったことが伝わってきた。何が起こったのか当時はすぐにはわからなかった。20台中14台が走行しなかったことは、後になって知った。

 

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 この年のAFTEでは、滞在していた会場のホテルから外出は一切せず、最終日にホテルから空港に向かってタクシーに乗車した時が唯一の外出だった。

 このダミーシェルは、AFTE2005の出席者に配布された記念品である。きょう体部は白いプラスチックチューブ製で、スチールに黄銅めっきされたきょう底部となっている。黒で「AFTE2005」と印刷され、赤で「インディアナポリス、インディアナ」とあり、その間には、フォーミュラカーが印刷されている。それらの下部には、大会期日を示す「June 19-24」が黒で印刷されている。

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 訳者が手にしたものは、500個製造された内の229個目のものだ。ダミー・カートリッジの表示と製造者の表示がある。

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 シェルの執拗は44.5 g、ケースに入れたときの全質量は58.5 gである。シェルの全長は60.0 mmである。プラスチック薬きょうの装弾の全長は、先端のクリンプが開いた状態で図ることになっている。たぶん全長の呼び寸法は65 mmであろう。

 

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 白い半透明のショットカップの中に、たぶん7号半の散弾が入っている。銀色にメッキされた散弾であろうか。スチールショットではない。

 

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 ヘッドスタンプは12時と6時に星、3時と9時に12である。きょう体底部に、水平方向の平行状工具痕が見られる。猟用雷管の中央部は鉛様のものが流し込まれており、その部分に「S」の刻印が打たれている。

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 頭部のクリンプは6片のスタークリンプである。

(2011.7.4) 

 
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